10年前に比べると、キャッシュレスサービスを行っている企業やそういった企業と提携するお店・企業が増加傾向にあるのは想像が容易いかと思われます。
ですが、それに伴いどのぐらいキャッシュレス決済の使用率が増加しているかは、あまり想像できないのではないでしょうか。
今回は、キャッシュレス決済の普及や使用率の増加に伴い、私たちECサイトがどのような役割を果たすべきかや、キャッシュレス決済の種類、実際どれぐらい使用率が増加しているかなどをご紹介します。
キャッシュレス決済使用率はどのぐらい上昇している?
画像元:2023年のキャッシュレス決済比率を算出しました(経済産業省)
早速、具体的な話になりますが、経済産業省の調べによりますと、10年前に比べると2.6倍も上昇しているという結果が出ています。
また、2023年のキャッシュレス決済で支払われた金額は総額にすると126.7兆円。比率にすると39.3%にも上り、およそ10人に4人がキャッシュレス決済をお買い物の際に利用しているということが分かりました。
キャッシュレス決済の種類や利用率について
画像元:2023年のキャッシュレス決済比率を算出しました(経済産業省)
2017年からの各キャッシュレス決済利用比率の推移は上の表の通りです。
また、キャッシュレス決済の種類や内訳は以下の通りとなっています。
- クレジットカード:83.5%(105.7兆円)
- コード決済:8.6%(10.9兆円)
- 電子マネー:5.1%(6.4兆円)
- デビットカード:2.9%(3.7兆円)
クレジットカードによる決済が比率的には圧倒的ですが、2018年から導入されるようになったコード決済の使用率も徐々に上がってきています。
2022年からコード決済の比率はクレジットカードに次ぐまでになっており、「PayPay」や「楽天Pay」などが代表的ですが、中にはスマホキャリアまでもがコード決済を開始しているケースもあるため、今後もコード決済の使用比率は上昇の傾向にあるでしょう。
キャッシュレス決済利用率の増加でECサイトが果たすべき役割
さて、キャッシュレス決済利用率の増加で私たちECサイト運営側は、どのような役割を果たすべきか?という問題になります。
そもそも、ECサイトは直接お客様と顔を合わせて取引する機会はあまりありません。
そのため、キャッシュレス決済になるケースがほとんどなので、特に問題は無いように思われます。
しかし、自社のECサイトの決済方法を確認してみると、決済手段が少ないというECサイトも中にはあるのではないでしょうか。
クレジットカードや銀行振込、コンビニ支払いなどは最低限必要なので、それだけしか決済方法に設定していないというECサイトは注意が必要かもしれません。
なぜ注意が必要かやどう対処(役割)すべきかも見てみましょう!
ECサイトの決済方法は必要最低限じゃだめ?注意が必要な理由について
ECサイトの決済方法は、先に述べたクレジットカード、銀行振込、コンビニ支払いなどの必要最低限でも問題はありません。
しかし、ここで忘れてはいけないのはコード決済利用者が増加傾向にあるということです。
コード決済が導入されるようになったのは2018年ごろから。それ以前から運営を開始しているECサイトも多いですが、まだコード決済ができるメーカーを支払い方法に追加していないECサイトは、ECサイトユーザーに敬遠されてしまう可能性があるのでご注意ください。
なぜ注意する必要があるのかは、ECサイトユーザー視点で考えると一目瞭然です。
気に入った商品をECサイトで見つけ、カートに入れていざ支払いを行おうとしました。ですが、支払いは簡単に行えるコード決済でしたいのにクレジットカード、銀行振込、コンビニ支払いしかありませんでした。
また、クレジットカードを持っていない方もいますし、銀行振込やコンビニ支払いは手数料を払う必要があったり、少し手間がかかります。
手数料などの余分なお金がかかる場合や手間がかかってしまう場合、よほど商品に魅力があるか、どうしても欲しいと思った商品しか買いたいとは思えないもの。
コード決済は今時、誰でも利用できる簡易的なキャッシュレス決済です。コンビニや飲食店など多くのお店で利用できるという利点もあるため、決済方法は現金かキャッシュレス決済しか受け付けないという消費者も増えることでしょう。
そうなると、コード決済ができるメーカーを決済方法として追加していないECサイトは敬遠されるようになる可能性も十分に考えられるので、注意する必要があります。
コード決済などのキャッシュレス決済にどう対処(役割)すべき
その答えは簡単で自らの運営しているECサイトにも各決済方法を取り入れれば問題は解決します。
現在日本で多く利用されている各キャッシュレス決済を調査し、各決済方法に必ず複数は追加するようにしておくことでユーザビリティは向上します。
ユーザビリティが良いECサイトは自然と購買欲がそそられるもので、買う側としても気持ち良く買い物ができますし、リピーターになる人も少なくありません。
また、コード決済に関してはこれから更に利用者が増えると予想できるので、支払い方法にはそういった関連のメーカーを必ず追加するようにしておいた方が賢明と言えるでしょう。
※例:PayPay支払い、au Pay支払い、楽天Pay、LINE Payなど
まとめ
今回は「キャッシュレス決済の増加に伴うECサイトの役割」という内容で、それに関連する情報をご紹介していきましたがいかがだったでしょうか。
コード決済で最も知名度やユーザー数が多いのは「PayPay」で、日本で行われている取り組みとも連携してキャンペーンを展開しているのは周知の通りです。
今後もキャッシュレス決済は日本でも普及していくことでしょう。
ユーザビリティを考慮するならECサイトも決済方法にキャッシュレス決済の各種類を取り入れておくこともお忘れなく♪
というわけで今回はここまで!
最後までお読みいただきありがとうございました(^^♪