「ゴリラのひとつかみ」
というマッサージ器がヒットしています。
ふくらはぎを包み込む形のマッサージ器なんですが、そのネーミングからして「すごくしっかり揉んでくれそうだよなあ」というイメージを喚起されます。
名前のインパクトと。そこから連想される機能のメリット。
とても秀逸なネーミングだと思います。
そこで今回は、この「ゴリラのひとつかみ」のように、インパクトがあり、沖縄らしいネーミングについて考えてみたいと思います。
「ゴリラのひとつかみ」が優秀な点

「ゴリラのひとつかみ」は、冒頭でも述べたように「独自性のある名前のインパクト」で目を引き、「受け手の問題解決につながる」まで一気に思い浮かびます。
そのインパクトだけでなく、写真も一緒に見ることによって視覚効果も加って、れより具体的に「しっかりともみほぐされて癒される自分」が脳内で生成されます。
普段疲れていると感じている皆様も「試してみたい」と思わされませんか?
小林製薬に学ぶネーミング

インパクトがあって面白いネーミングを考がえる上で、ぜひとも参考にしたいのが小林製薬です。
みなさんも絶対1度は目や耳にしていると思います。
小林製薬の主な商品
・のどぬ~る :喉に直接塗ることで効果を発揮することを示す、非常に分かりやすい構成です。
・熱さまシート:熱という悩みを冷ます効果を、シートという形状で実現することを示しています。
・ナイシトール:「内脂(ないし)をとる」という言葉から作られた造語で、製品の効能を直接的に表現しています。
・ケシミン:「シミを消す」という消費者の願望をストレートに表現したネーミングです。
・トイレその後に:トイレを使った後の気になるニオイという状況に対して、消臭するという解決策を提示しています。
・アットノン:傷「あと」を「無くす」という意味合いで、気になる傷あとをケアする製品であることを示します。
・サカムケア:「さかむけ」を「ケアする」という、悩みと対策を組み合わせた分かりやすいネーミングです。
・コリホグス:肩などの「コリ」を「ほぐす」という効果を、リズミカルな語感で表現しています。
・ガスピタン:おなかの「ガス」が「ピタッ」と止まるイメージを持たせる擬音語を用いた巧みなネーミングです。
小林製薬のブランドスローガンは「あったらいいなをカタチにする」です。
上記の商品名は、いずれもそのスローガンに沿っていることがうかがえ、より商品の機能をダイレクトに訴えることにつながっています。
そして、ダイレクトすぎる名前の付け方がユーモアにもつながり、訴えたい顧客にとって心理的なハードルを低くする効果も生み出すことに。
「機能訴求」+「ユニークさ」=よりメリットと問題解決を連想させ、購入へつなげる
ぜひ、これらの考え方を取り入れてみてはいかがでしょうか。
商品の魅力と市場にあった法則やロジックは一度考えてみると良いでしょう。
「沖縄らしい」インパクトのあるネーミングのつけ方

うむさん(面白い)ネーミングで化学反応を起こして「沖縄」の魅力をつたえる商品を届けるには?
ウチナーンチュに愛着を持ってもらい、沖縄を訪れた環境客の心をつかむようなネーミングを3つの視点から切り込みます。
沖縄の自然
沖縄ブランドの根幹根幹をなす「青い海」、力強さを感じる亜熱帯の自然。
沖縄の豊かな自然は、沖縄を色濃く演出できるネーミングの宝庫です。
そんな「沖縄の自然を元にしたネーミングを考えてみたいと思います。
◆うちなーの動植物をモチーフに
沖縄にはヤンバルクイナやイリオモテヤマネコなど、沖縄にしか生息していない動物がいます。
そして、県魚のグルクン(たかさご)やーるー(やもり)など、ウチナーンチュにも親しまれているものも。
もっとも有名なのはシーサーかもしれません(架空の生き物?ですが)。
これら沖縄を印象付ける生き物を元にしたネーミングは、直感的に訴えることが可能です。
広く太平洋に生息しているジンベイザメですが、それをモチーフにしたFC琉球のマスコットキャラクターのジンベーニョは、一発で沖縄をイメージさせます。
◆美ら海の情景を言葉にのせて
「美ら(ちゅら)」という言葉が持つ特別な響きは、多くの人を惹きつけます。サンゴの白や海の青をイメージさせるネーミングも、直感的に訴えることができます。
海の恵みを意識させる美容系の商品に「珊瑚の涙」
澄んだ爽快感のある青色の商品に「波照間(はてるま)ブルー」
このような名前は、使うたびに沖縄の美しい情景を想起させるでしょう。
◆太陽(てぃだ)と風のエネルギーを拝借
沖縄の気候もまた、強力なネーミングの源泉です。
「てぃだカンカン(太陽がかんかん照り)」という言葉は、エネルギーや活力を。
また、心地よい海風を意味する「うりずんの風」はリラックス効果をうたう商品に。
時には猛威を振るう「台風(うふかじ)」は、超強力な洗浄剤や扇風機の名前としてインパクトを与えることができます。
太陽や風なら、「再生可能エネルギー発電」関連にもあうでしょう。
沖縄の歴史や出来事から
沖縄の独自の歴史と文化は、物語性を感じさせるネーミングのヒントに満ちあふれています。
伝統は古いだけでなく、知見の積み重ねという側面を持たすことができます。
◆琉球王国時代のロマンを宿す
かつてアジアのハブとして栄えた琉球王国の歴史は、格調高さやグローバルなイメージを商品に与えます。
例えば、万国津梁(ばんこくしんりょう)という言葉は、海外進出を支援するコンサルティングサービスに、その壮大なビジョンが伝わるでしょう。
再建させる首里城のイメージは、歴史や高級感に加え、再生や復活のイメージを商品やサービスにのブランディングに活かせられます。
◆伝統工芸の技と名前を借りる
沖縄の色あざやかな「紅型(びんがた)」
沖縄の生活のぬくもりを感じさせる「やちむん(焼物)」
戦後の苦境の中から生まれ、工夫と輝きが詰まった「琉球ガラス」
これらの伝統工芸の名称や特徴は、商品の価値を高め、品質へのこだわりと物語性を感じさせます。
◆先人たちの知恵「黄金言葉(くがにくとぅば)」をヒントに
沖縄に古くから伝わることわざ「黄金言葉」には、人々の心を動かす普遍的なメッセージが込められています。
「いちゃりばちょーでー(一度会えば皆兄弟)」は、人と人をつなぐ商品やサービス、コミュニティスペースなどにも。
「命どぅ宝(ぬちどぅたから)」は、健康や安全を守る商品に冠することで、その理念が深く伝わるのではないでしょうか。
沖縄らしいユーモアを!
沖縄独特のおおらかさや、うちなーぐち(沖縄方言)が持つ独特のリズム感。
この沖縄らしいユーモアのセンスは、人々の心を一瞬でつかむ最高の武器になります。
しかし、一歩間違うと下品すぎて、とんでもないレベルで逆効果になることも。
加減には注意が必要です。
ウチナーンチュにとっては全く問題が無いのですが、ラムサール条約い批准している那覇市の干潟なんかは特にそうですね。
◆うちなーぐちの響きで耳に残す
意味は分からなくても、なぜか耳に残るのがうちなーぐちの魅力です。
「だからよー」
「でーじ(大事。近年では大変・すごいの意味も)」
「まーさん(美味しい)」
といった言葉を商品名に取り入れると、親しみやすさが一気に増します。
これらの言葉を名付けたものは、クスっと笑える上に「沖縄の記憶や思い出」を呼び覚ます効果も期待できます。
◆「てーげー」の精神でクスッと笑わす
「てーげー(大概・適当)」という言葉は、ウチナーンチュ以外にも知れ渡っています。
沖縄の肩の力が抜けたゆる~いライフスタイルを象徴する言葉です。
この「完璧じゃなくてもいいじゃない」という精神は、現代人の心を軽くします。
その気軽さが魅力的に映るはずです。
◆あるあるネタで共感を誘う
地元の人なら誰もが頷く「沖縄あるある」をネーミングに活用するのも面白い手法です。
「沖縄」そのものを、もっとも伝えやすい手段と言えます。
沖縄を代表する「オリオンビール」や「A&W(通称エンダー)」のグッズは象徴的ですね。
少しひねりの効いた名前は、SNSでの話題作りにも貢献するかもしれません。
まとめ

「ゴリラのひとつかみ」というマッサージ器のように、インパクトがあり面白いネーミングは、注目させる効果と、機能や魅力を連想させやすいメリットがあります。
小林製薬の商品のように、商品の使用方法や機能をダイレクトに名づける手法は、分かりやすい上にユーモアもかんじさせます。
沖縄のらしいネーミングを考える場合、沖縄の自然や歴史、独特のユーモアから発送することによって、沖縄らしさと商品やサービスの魅力を直感的に伝えやすくなります。
みなさんも、ヒットした「うむさん」ネーミングの商品名について、法則やロジックを考察してみてはいかがでしょうか。


