沖縄では先月海開きが行われていますが、他の地域に比べても非常に早いです。
沖縄が誇る「美ら海」は、沖縄ブランドの根幹をなすものです。
沖縄の海に対する他地域の方々の印象は、ウチナーンチュが雪に対して抱く憧れに近いものがあるかもしれません。
これまで積み重ねてきた美ら海の価値を元にした『沖縄のビーチライフスタイル』として、ECで顧客に届ける手がかりを考えてみたいと思います。
沖縄の「ビーチライフスタイル」とは?
沖縄の『ビーチライフスタイル』のロールモデルとして『海人(うみんちゅ)Tシャツ』を見てみましょう。
沖縄土産として定着した『海人』と筆文字が大きくプリントされたTシャツ。
「沖縄に行ってきた」「沖縄が好きなんだ」と、沖縄に対する好印象を一目で感じる、素晴らしいアパレル製品です。
『海』という、沖縄といえば真っ先に思い浮かぶ言葉に、力強い筆勢。
本来の『漁師』という意味だけでなく『海で遊ぶ人』や『海を愛する人』などの意味も見た人に印象付けられます。
現代の沖縄では、泳いだり潮干狩りをするだけでなく、ビーチヨガ、サーフィンや様々なアクティビティ、バーベキューを楽しんでビーチパーティーをするなど、楽しみ方も広がってきました。
近年では海辺におしゃれなカフェも増え『カフェめぐり』を楽しむ方も。
また、亜熱帯気候の暑さや強い日差しに対応したファッション。
現代沖縄の、生活に海が溶け込んだ『沖縄のビーチライフスタイル』は、このような感じで形成されています。
一足早い海開きを活かして、EC販売の起点に

一足早く海開きをする沖縄のアドバンテージを活かし、他地域を先行する形でビーチライフスタイルの発信や提案を、EC販売の起点にできるのではないでしょうか?
ただ、今の時期のビーチは、地元のウチナーンチュからすると、まだ肌寒いと思う一方、観光客が泳いでたりすることもありますね。
観光客の方々も、もしかしたら肌寒さを感じているかもしれません。
それでも沖縄の海を楽しめるアイテムを提供できたら?
そんな問題解決も、沖縄の新しい楽しみ方や魅力、ブランド力のアップにつながります。
シーズンを先取りする沖縄のビーチライフスタイルを提案するヒント
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沖縄のビーチライフというと、ビーチで海水浴やマリンスポーツを楽しんでいる光景が思い浮かぶのではないでしょうか。
そこに向けて『より楽しく』といった楽しさを追求する方向で展開されているものが多いでしょう。
ここでは、もっと沖縄のビーチライフを発展させるため、マイナス面をプラスに変え、一つのスタイルとしてより訴求できそうなヒントを考えてみます。
肌寒くてもビーチを楽しむ
冬でも海で楽しんでいらっしゃる方の中には、サーフィンを楽しんでいる方がいらっしゃいます。
サーファーが着用する保温水着や、裏起毛タイプのラッシュガードで泳ぐのも良いですが、別の楽しみ方を模索してみるのも良いかもしれません。
沖縄の『ビーチパーティー』という楽しい文化を商品で提案する。
夏よりも活動的にプレーできるビーチスポーツグッズを扱ってみる。
キャンプとまではいかなくても、海辺でのんびり本を読んだり、快適にゆんたくするためのセットをまとめてみる。
夏でなくとも、沖縄のビーチライフスタイルを提案できる方法はありそうです。
『海は眺めるもの』というのも、ウチナーンチュの価値観であり、海の愛で方ですから。
暑さと日差し対策と『沖縄のビーチライフスタイル』ファッション
沖縄は他地域と比較しても、紫外線の量が多く、強い日差しを避ける事に力を入れる女性が多いという傾向があります。
これは、沖縄だけでなく、横南アジアや南アジアでも同様の傾向にあるようです。
また、白内障の進行が進んだり、過度の日焼けでやけどや皮膚がんを引き起こすなど、紫外線を浴び続ける弊害も。
そこで『沖縄の暑さや日差し対策』から、考えてみます。
まず、単に長袖をきると、逆に熱が体内にこもって熱中症の恐れが高まります。
発汗作用のある素材の衣服は?
汗でベタつかない素材は?
近年熱い時期に街でも見かけることが多くなった空調服を沖縄のリゾートでも着たくなるものにできないか?
沖縄では海にTシャツを着て泳ぐことが多いですが、既存のものとは別のものを提案できないでしょうか?
もしかしたら、新しい素材やコンセプトのかりゆしウェアが、意外な購入層や外国人にバズるかもしれません。
日差し対策ではサングラスもかけますが、今後出てくるスマートグラスで、沖縄のビーチライフスタイルにピッタリなものをいち早く提案する。
これらのアイテムを独自の視点を活かして組み合わせ、コンセプトを打ち出すのも有効だと思います。
SDGs視点で考えてみる
沖縄の「美ら海」は、何の考えなしで振っておくと、その価値を徐々に失うことはご理解いただけると存じます。
その価値を損なうことなく維持していくためにも、沖縄からSDGs視点の商品を『おすすめ』『推薦』として提案してみるのはいかがでしょうか。
海洋汚染の大きな要因となっているプラスチックごみを削減するために、プラスティックの代替として環境負荷が少ない素材に置き換えた商品。
日焼け止めクリームも環境に対する悪影響が指摘されています。
オキシベンゾン、オクチノキサート(メトキシケイヒ酸エチルヘキシル)、ナノ粒子化された酸化亜鉛・酸化チタンは珊瑚に対する悪影響が指摘されています。
またスキンケアのパラベン類(メチル、エチル、ブチル、ベンジル)フェノキシエタノール(防腐剤)は海洋生物への悪影響が指摘されています。
それらの悪影響を及ぼすものを避けた商品をセレクトショップのように揃えてみる。
沖縄の美ら海だけでなく各地の海を守ることを訴求する形で展開するのはいかがでしょうか。
どう展開するのか?

・近い考えを持つEC運営者同士でコラボして、ブランドやキャンペーンの名称、ロゴなどを共通のものを使用してブランド展開を行う。
・SNSで積極的に発信したり、ECサイトに商品に関連する動画を載せたり、自分で魅力を伝える動画を制作する。
・現在でもそうですが、これからはAIの影響は増々大きくなるのは間違いないので、AIからの流入も考える。
パッと思いつくのはこんなところでしょうか。
沖縄のメディアや観光やそれ以外の産業に関わる組織と一緒に展開できたらもっと活発化すると思います。
その第一歩として『目を引く1枚の画像や写真』から始めてみることを提案します。
動画の撮影も有効だとは思いますが、基本的に能動的なメディアであるため、手段としては二次的なものではないでしょうか。
1枚の写真から
『人は見た目が9割』なんて本もヒットしていましたが、実際に人間は情報の8割を視覚から得ると言われています。
どんなに素晴らし商品でも見た目がイマイチだと、どんなに言葉を尽くしても、まずその魅力は伝わりません。
まず最初に1枚の写真や画像にこだわってみることから始めることをおすすめします。
『商品で訴えたい世界観の訴求力』ここは絶対にこだわるべきです。
商品の額縁としての『言葉』や『サイト構成』
例えば、どんなにおいしい高級料理でも、その器がイマイチだと、その美味しさが伝わらないことがあります。
これも、視覚情報の影響の大きさを物語るケースです。
素晴らしい絵画も、その作品に合った額縁では世界観が損なわれてしまい、魅力も激減してしまいます。
魅力的な商品は、その個性に合った舞台が必要です。
ECサイトの場合だと、商品を載せるページや説明文とキャッチコピーが当てハマります。
写真に合わせて、訴求力をさらに高めるデザインにこだわった『魅せ(店)づくり』で、お客様を迎える準備をしましょう。
SNS展開やSEO、AI検索対策
魅力的な写真に加えて、商品の世界観を訴える言葉があれば、それを元にして、インスタグラムやX(旧Twitter)で展開します。
SNS展開についてはこちらの過去記事もご覧ください。
過去記事:【トレンドサーチ】インターネットおよびSNSユーザーの増加に伴う新たな戦略について
SEOを意識することも大切ですが、最近ではAI対策の必要性も出てきました。
今後はこちらの対応がより求められますので、以下のサイトや過去記事を参考にしてください。
過去記事:新年のご挨拶と【トレンドサーチ】売り上げ・知名度アップにはECサイトとGooleで表示順位を上げるのが近道?
関連記事:LLMOとは?誕生の経緯とSEOとの違い、最適化の方法
まとめ
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沖縄の美ら海の価値を活かした「沖縄のビーチライフスタイル」をECで届ける可能性。
沖縄の海は多くの人々に好印象を与えており、さらにいち早い海開きがある地特性を活かして、全国にその価値を提案できる優位性があります。
強い日差しや亜熱帯の気候に対応したファッション、SDGs視点を取り入れた商品開発も重要です。
EC運営者との連携や情報発信、AI活用も視野に入れ、沖縄の魅力を発信してEC運営の活性化に。
まずは気分転換がてら、海へ出かけてインスピレーションを得てみることから始めてはいかがでしょうか。